Fedora20 を UEFI な HP製 notepc にインストールする時のパーティション設定について
.oO(老害っぽいインストールメモ記事ですよ、と…)
年初に Fedora20 を HP の notepc (HP Envy TouchSmart) にインストールした時にメモを残してなかったせいで、先日買った HP elitebook 840 G1 でも同じ試行錯誤をするはめになってしまいました。Fedora20 で UEFI な notepc をカスタムパーティション構成でインストールするのは結構ハマり沼っぽいので、今度こそ記録を残しておこうと思います。(UEFI のブート設定周りは、また別の記事で書きます)
試す場合は自己責任でよろしくお願いします。間違っても HP さんに問い合わせたりしませぬよう…
(自分メモなので、途中で口調が変わりますが、面倒なので放置します)
前提
- あくまで Fedora Linux を常用する人のための内容です。(Dualboot にするとは限らない)
- Fedora は暗号化 lvm の上にインストールします(vg 全体を暗号化する。 lv 毎の暗号化は行わない)
インストール CD/DVD で起動
CD/DVD が優先されない時は、起動直後に ESC を押してしばらく待ち、BIOS に降りて 設定をいじる
Windows領域を縮める
(書き終わってから気づいたですが、コマンド行に降りなくても ntfs パーティションの縮小が出来るっぽいですね…)
コマンド行に降りてパーティション構成を調べる
fdisk -l /dev/sda
- 私の個体は sda1..6 の5つに分けられていた(はず。少しアヤフヤ) 一番大きい sda4 に Windows 本体が入っており、続く sda5, 6 がリカバリー関連だった。
- EFI システムパーテイションは sda2
まず windows 領域 sda4 の中の ntfs を縮める。今回は 128GiB
にする。
ntfsresize -s $[128*1024*1024*1024] /dev/sda4
(-s 128G
だと 128*1000*1000*1000 になるので注意)
続けて fdisk /dev/sda
で
d
コマンドで一旦 6, 5, 4 までを delete するn
コマンドで sda4 を目標サイズで確保し直す。- (最近の fdisk はサイズ指定で +128G など書けるので、それに頼る)
t
でパーティションタイプを6 Microsoft basic data
に戻す
GUI に戻って、インストール先の選択に進む
この時点でディスクの空きが 300GB ほど出来ているはず。
そんなわけで、自動
-> 戻って -> 手動
でパーティションを切る。具体的には:
インストール先の選択
画面で、自動パーティショニング(デフォルト)を選んだ状態で、-
データを暗号化する。パスフレーズは後で設定する
もチェックして進む- パスフレーズを聞かれるので入力
- するとトップメニューに戻るので、ここから再び手動パーティショニングに切り替える
- 今度は
インストール先の選択
画面で、続行する前にまずディスクパーティションの確認または修正を行う
を選ぶ
- これで無事に EFI システムパーティションが /boot/efi へとマウントされることになっている、ことを確認する。(そうでないと、 「stage1 のインストール先が無い」というエラーが出てインストールの続行を拒否される)
- 左下の
+
で/boot
だけは ext4 で作成. (これが sda5) 固定容量で 1GB もあれば十分 /
を 12G で確保。- この時点では デフォルトでは luks-fedora-00 のような lv 名が付くが、このままだと lv 単位の暗号化になってしまう。
- そこで
Volume Group
リスト右側の変更
ボタンを押して、vg 設定の画面で暗号化
をチェックする。サイズポリシーはできるだけ大きく
か、固定容量で余裕をもって割りつける。(lvm を使う以上は、サイズを随時増やしていくことが前提なので。)
- lv の画面に戻ったら、そちらの
暗号化
チェックは外す。これで変更
を押すと、lv の名前からluks-...
という接頭辞が消えるはず。
- vg の名前は、私はサルベージ時の vg 名の衝突が嫌なので vg${INITIAL}${YY} みたいな名前をよく使う。INITIAL は自分のイニシャル。
- 残りのパーティションはこんな感じ
/var
8G/home
1G. これは運用中に lvresize で拡張するswap
8G
- 左上の
完了
を押すと変更の概要
ダイアログが出るので、本当に設定が望み通りになっているか確認する。この構成では下記のようになっているはず(順番は前後しうる)- sda5 は再フォーマット
- sda6 を確保して LUKS でフォーマットして luks-sda6 を作る
- luks-sda6 上に pv 作成
- 上記 pv 上に vg 作成
- root, var, home, swap の lv 作成
後は通常通り。