hkoba blog

プログラマーです。プログラミング言語ミーハーです。ツッコミ歓迎です。よろしくどうぞ(能代口調)

(zsh) ある日のインフラ業 - bind の入れ替えを例に

雑に記録だけ。

大体、こんな感じだった。(Fedora22 の場合です. P3 の src.rpmここから download. YMMV)

fn=bind-9.10.2-4.P3.fc22.src.rpm
rpm -ivh $fn
cp ~/rpmbuild/SPECS/bind.spec .

# gpg --keyserver pgpkeys.mit.edu --recv-key 911A4C02
# gpg --edit-key codesign@isc.org trust
# gpg bind-9.10.2-P4.tar.gz.sha512.asc

fn=bind-9.10.2-P4.tar.gz
cp $fn ~/rpmbuild/SOURCES

sed -i -e 's/\(^%global PATCHVER\) P3/\1 P4/' bind.spec

LANG=C rpmbuild -ba --define 'dist .hk2' bind.spec |& tee build.log

sed -n 's/^Wrote: //p' build.log > bind-rpm.files

typeset -A rpmdict
rpmdict=($(for fn in $(grep /RPMS/ bind-rpm.files);
 rpm -qp --qf "%{NAME}\t$fn\n" $fn))
  
rpmnames=($(rpm -qa --qf '%{NAME}\n'|
 grep '^bind'|grep -v bind99|sort))
  
pkgs=()
for n in $rpmnames; do
 pkgs+=($rpmdict[$n])
done
  
sudo dnf upgrade $pkgs

sudo systemctl restart named-chroot

最後の YAPC::Asia 2015 、ボランティアで参加してみました

yapcasia.org

(今の形の) yapcasia は最後と聞いたので、最後くらいは少しでも恩返し出来ないかと、サポートスタッフのボランティアに参加してきました。

前日準備と前夜祭

ノベルティグッズの袋詰め作業(千人分以上?)は、事前の打ち合わせの時に牧さんが一番つらいと言っていたので、 私もかなり覚悟して行きました。でも実際にやってみると、(確かに肉体的には辛いものの) 意外に楽しめる面もありました(私にとっては。他の人にとって楽しめたかどうか…それは聞いてみないと分からない)。 記憶では、牧さんの予想時間より2時間?ほど早く作業を終えられた!とか。(11時集合で、14時頃にほぼ終わってたので…)

早く終わった理由を振り返ると、少し思い当たるのが、作業する自分たちを、並列プログラミングにおける『ワーカー・プロセス』に例える人が多かったこと、のように思います。並列度の大小に気を配り、ボトルネックを探し、思いついた改善を自ら即座に実行に移す人が多かったことと、それに誰もとがめず違和感ももたず自然に追試し良ければ即広める。でもそれが効果を発揮しない段階が来たらさっさと捨てて、また次なるアイディアの出し合いを楽しむ…そんな雰囲気が、うっすらですが、あったこと、でしょうか。

私の視点で振り返ると、

  • 最初の Tシャツたたみで、例の YouTube で話題になった2秒でたたむやり方を、自分の手で上手く出来るまでやってみたことで、改善意識に火が付いた。
  • 次に向かったノベルティグッズ詰めでも、工程の改善が見る間に進んでいった。
    • 当初は『チラシ重ね』『袋入れ』『グッズ入れ』『シール入れ』の四段流れ作業を4並列、だったかな?
    • チラシ重ねは、上に重ねるより下に重ねるほうが速いと気づく人が出て皆真似る→速度上がる
    • 速度が上がるとバッファがたまる→工程を減員して、別の工程に進んでもらう
    • 改善→移動を繰り返すうちに、全員が全工程に慣れる。
      • 今いる工程のパイプラインが詰まったら、自発的に別の工程に移動し始める
      • ムダに気づける余地が更に生まれる。
    • 『袋入れ』工程をグッズ入れ側で受持つように。
    • シールを一枚一枚、山から取ってトートバッグに直接入れるのは効率悪いと気づく人が出て、 シールだけまとめる人と、それ以外の工程の人へと分業
    • シールまとめの作業が狭苦しい感じだったので机を移動させる。ついでに移動距離も最適化

単調作業のストレスと肉体的大変さは有ったけど、こういった諸々の改善プロセスが、時間の経つのを忘れさせる面白さにもなったのかも?。勿論、仕事の工場とかだと、あんなふうに工程間を自在に行き来することは許されないでしょうけれど。

あの時、我々は、我々自身をプログラムしていたんじゃないかな…並列処理が当たり前の時代のプログラマーは、 ああいう作業の効率改善にも向いてるのかもしれない、な〜んて。

前夜祭

私は受付チームに配属されて、企業スポンサーさんとスピーカーさんの受付を @kaihar4 さんと一緒に受け持ちました。

開始早々、渡されてたリストが去年のだった!w なんてトラブルも有りましたが、 そこでスタックせずに『名刺だけもらって対応』路線にさっと切り替えを指示してくれた、 コアスタッフの女性陣、その後も随所に発揮してくれた柔軟性、臨機応変な対応力と適切な指示出しは、 非常に頼もしかったです。優秀な人は魅力的ですね!

英語圏のスピーカーさんの受付は、ちょっと緊張しましたが、牧さんに『お名前を伺ってもよろしいですか?』を何ていいますか?と聞いて『Can I have your name, please?』だと言ってもらえたので、よしこれ一本槍だ!と押し通しました。

一日目

やっぱり早起きが辛かった(^^

お昼までは、ひたすら受付してました。有名な方々が目の前に来るという点では凄く美味しいポジションだったのですが、 とにかく粗相をしないようにするのが精一杯、みたいな感じ。リストからお名前探すの遅くてごめんなさい!みたいな。『アメちゃんもどうぞ』で笑ってくれた方がそこそこ居てよかった…。

午後になって少し落ち着いたので、一件だけトークを聞きに行かせてもらいました。 個人的に興味が有ってどうしても聞きたかった WebAudio のトーク です。 WebAudio の全体像の説明がとても良くまとまっていたのと、 ScriptProcessorNode が Deprecated! みたいな最新の話題も 聞けて、更にそう来るか!みたいなビックリ応用の話もあって、大満足でした。

.oO(あの Canvasオシロスコープとか、github に置いてあるんでしょうかね…見てみたいな〜って…)

懇親会

color sync のお陰で、入場誘導が非常に楽でした。 (参加側だった去年までは、ごにょごにょって感じがあったので(><)。これは劇的な改善だったと思います)

いくつかの営業さんとお話出来たのは、もしかしたら今の仕事や将来に役立つかもしれないので、この御縁は大事にしたいなぁ、とか。

あと、大昔の O'Reilly の第一回 The Perl Conference Japan のトーク応募に私を誘って下さった、 前田 薫 さんが私に気付いてくださったのが、とても嬉しかったです。

るーるーるーだけの蛍の光で追い出し、楽しかった。(俺だけ?)

二日目

やっぱり早起きが(ry

(前の週のコミケ参加から続く)肉体的疲労もピーク! ですが、一日目に比べると遥かに暇で、まったりした感じでした。 ですので、交代で少しトークを聞くことが出来ました。

私は Jonathan Worthington の Perl6 の並列処理・非同期処理・並行処理のトークを聞きに行きました。 yapcasia.org

(同時通訳ではなく、英語だけで聞いたのですが)、彼の英語は、英語の耳さえ出来ていれば意味が追えるレベルのスピード・明瞭さだったので、内容に集中できました。

トーク後半の、Perl6 のメタプログラミング機能を使って書かれた OO::Monitors, OO::Actors の紹介の下りや、 "Concurrency is about competition to access and mutate" という概念把握は、非常に面白く聞かせてもらえました。

折角なので質問もしてみました。『メタプログラミングを使って実現しているとのことですが、 OO::Monitors や OO::Actors の複雑さはどれくらいか?例えば何行くらいか?』と(日本語で^^; 同時通訳さん、ありがとうございます) 尋ねた所、そんなに難しくないよ、monitor は 50(15?)行くらいじゃないかな?みたいな返事だったように思います。 ほんまかいな!と思ってググったら

oo-monitors/Monitors.pm at master · jnthn/oo-monitors · GitHub

今は 93 行だったけど、それでも凄いよ!

…それにしても、こういう技術的な質問を即席で英語で質問するのは今の私には非常に困難ですが、 日本語で質問して良いなら、かなり楽になりますね。やはり今回の通訳さんは、とても優秀な方だったのだと思います。

最後に, RJBS にバグの話を出来たこと

個人的に今回の yapcasia で、自分が達成できた一番大きなことは、 私が以前 RT に報告した perl5 のバグの問題を、 perl5 の開発まとめ役である @rjbs に話せたこと、 重大性を認識してもらえたこと、ではないかと思います。

↑このバグ自体の説明は省きます。詳しくは RT 参照、手元で動かせば重大さは理解できるはずです。

本当は懇親会の時に話しかければ良かったのですがボランティア業で頭が一杯で気づかず…

二日目の終わるギリギリに気付いて、でも rjbs は最後のトークを聞きに行ってる状況で。 でも諦めきれず、トーク会場に入ってこっそり彼の姿を10分ほど探すと、彼らしき人を発見。 トークに熱中してたら悪いな〜と思って遠くから様子をうかがうと、何やら手元に光る二画面の液晶が… DS じゃん!

なら迷惑にはならないか…と意を決して、彼に mention を飛ばした所、しばらくして、返事をくれました。

彼に私の服装(狂った紫の帽子!)を伝えて、 クロージングの後の、出口の所で待っていると、ちゃんと見つけてくれました。(今私のツイ見ると不定冠詞が落ちてるw)

後は、カタコトの英語でバックポートのお願いをした所、彼から今朝、RC に入ってるよ!って返事をもらえました。

これなら、少なくとも 5.20 以後は救われそうです。 Perl を主なプログラミング言語として使う者の一人として、この数カ月一番気をもんでいたことなので、 胸のつかえが取れた感じです。

Email での議論と違って、対面の英語は、身振り手振りを交えて英文自体の難度は相当下げることが出来るし、 相手の表情を確認しながら話せるので失礼がないか過度に心配する必要も無くなるので、 相手の英語を聞き取ることさえ出来れば かえって楽なのかもしれません。

中津燎子の英語未来塾で英語の発音改善に取り組んだ成果が出ているようで、 ちょっと自信がつきました。

まとめ

(IT)技術者がまともに尊敬される世の中に変わるために、何が必要か…久野先生との対話と反論

久野先生と、以下のような対話が有りました。(直接の面識があるわけではありません、念のため。 先生の著作 は好きですよ、ふふふ…)

私の反論が長くなりそうだったので、一旦こちらにまとめてみます。

私の考え

IT 技術者 以外 の、世の中の普通の人たちにも、プログラミングや情報科学の知識を広めることが、 世の中を良くするだろうこと は、勿論私も同意です。

『技術なんか知らん、金さえ払えば良いんだろ?』という(ビジネス側の)人間を、教育によって、生まれる前に消し去りたい…その気持ちも分かります。

ただ、IT 土方と呼ばれるような 奴隷っぽい扱い を本当に無くしたいなら、 最も大事なことは、 IT技術者側が、皆揃って、理不尽な扱いに抗い、拒否すること ではないか、 と私は考えるのです。そうして IT技術者を雑に扱う企業が淘汰されていく社会 を作っていく方が、 もっと直接的で効果的なのではないか、と。

そして、そのために鍵となるのは、

  1. IT 技術者も、非技術側の人間に頼らずにビジネス社会を生き延びられるだけの、複式簿記など商いの知識と、 お金の関わる交渉事をこなす胆力を身につけること

  2. IT 技術者自身が、起業したり社長になって、 IT技術者を大事にする企業を作り、 技術者が幸せになれる商取引の形を交渉して勝ち取っていくこと(ex. 「納品のない受託開発」、フリーランスな私の場合 - hkoba blog)、 技術者を使い捨てる会社を淘汰するべく戦うこと…

ではないか、そう私は考えています。

『技術の価値を知ってもらえれば、扱いが変わる』?

他人が自分たちをどう扱うかは、結局の所、他人の自由意思ですので…

『世の中の IT 知識の底上げ』は、勿論大事なのですが、 知識はあくまで中立な力でしかないので、 それをパワー・ハラスメントの道具に使う人間だって出るでしょう。

もっと言えば、 技術しか興味のない人間 (人間社会とガチンコで対峙し日銭を稼いで生き抜くことから、逃げた人間)は、 ビジネス層にとって、尊敬できる存在ではない、ように、私は想像します。むしろ、 カモにしても心の傷まない くらいの存在ではないかと。

そんなわけで、繰り返しになりますが、 もしゴールを『(IT)技術者がまともに尊敬される世の中』と設定するなら、 もっと直接的に『IT技術者を尊敬しない、大事にしない企業から、 技術者がどんどん流出して、淘汰されていく社会』を 志向した方が効果的ではないか?。

つまり、IT技術者自身が、理不尽な仕事を突っ込まれた時に、 ちゃんと No を言えること、 Win-Win or No-Deal を実践できること…

それが大事なんじゃないかな〜、と思っています。

備忘録:SQLite で timestamp と iso8601 を相互変換する定型句

忘れがちなので。ツッコミ歓迎です。 より詳しくはSQLite のマニュアル

timestamp(unixepoch) から iso8601 へ(現地時間で)

-- ts に timestamp が入っているとして。
select datetime(ts, 'unixepoch', 'localtime');

select datetime(0, 'unixepoch', 'localtime'); -- ex. 1970-01-01 09:00:00

-- datetime と等価な strftime
select strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S', ts, 'unixepoch', 'localtime');

utc で良い時は 'localtime' は省略できる

iso8601 から timestamp へ

-- timezone まで書いてあった場合
select strftime('%s', '1970-01-01 09:00:00 +09:00'); -- 0

-- timezone 書いてない時に、utc に戻すには
select strftime('%s', '1970-01-01 09:00:00', 'utc'); -- 0

roundtrip

% sqlite3 :memory: "select
 datetime(strftime('%s', '2015-07-31 16:11:02', 'utc')
          , 'unixepoch', 'localtime')"
2015-07-31 16:11:02
% 

オマケ。現在時刻の扱い。

-- iso8601 で. (timezone 抜き)
select datetime('now');

-- timestamp として
select strftime('%s', 'now');

謹賀新年/2015目標

あけましておめでとうございます。

旧年中、リアル・SNS あわせて交流して下さった皆様、 仲良くして下さりありがとうございました。

また本年もよろしくお願いいたします。

昨年の反省点

  • ライフワークの研究開発にかける時間が、(特に昨年後半)一層減ったこと
    • 本が増えすぎて生活スペース自体が圧迫され始めたこと
    • 体が疲れやすくなっている、ぽいこと
  • 本の整理が思ったほど進まず、むしろ増えてしまったこと

昨年の良かった点

今年の目標

  • もう少し blog 書く
    • 小さなネタでも積極的に開示する
    • ネタを抱えたまま倒れるリスクを直視する
  • 生活
    • 疲れにくい体作りを模索する
    • 引っ越す(片付けやすいこと、健康維持と体力づくりにも寄与すること)
    • 片付けを定期的習慣に。脱レベルトリガー
  • 仕事
    • 職場の主たる業務にも YATT::Lite を投入するための、準備を進める
    • 新人教育・トレーニングプロセスも引き継ぎ出来るように、手離れ改善を試みる
  • ライフワークの研究開発
    • 今年こそ、OCaml を仕事に使えるレベルで習得する
    • 少しでも試作を。テーマ:Tcl の利点を引き継ぎ拡張した、マクロプロセッサとその vm

Fedora20 を UEFI な HP製 notepc にインストールする時のパーティション設定について

.oO(老害っぽいインストールメモ記事ですよ、と…)

年初に Fedora20 を HP の notepc (HP Envy TouchSmart) にインストールした時にメモを残してなかったせいで、先日買った HP elitebook 840 G1 でも同じ試行錯誤をするはめになってしまいました。Fedora20 で UEFI な notepc をカスタムパーティション構成でインストールするのは結構ハマり沼っぽいので、今度こそ記録を残しておこうと思います。(UEFI のブート設定周りは、また別の記事で書きます)

試す場合は自己責任でよろしくお願いします。間違っても HP さんに問い合わせたりしませぬよう…

(自分メモなので、途中で口調が変わりますが、面倒なので放置します)

前提

  • あくまで Fedora Linux を常用する人のための内容です。(Dualboot にするとは限らない)
    • メーカーのツールなど Windows でしか動かないものが必要になった時のために、念の為 Windows の領域は残しますが、インストール作業を楽にするため、思い切ってリカバリー領域などは捨てることにします(elitebook 840 はリカバリー DVD が製品に付属しているため。Envy touchsmart の時はパーティションの開始セクターをメモっておいて、同位置に作りなおした、ような気がする…)
  • Fedora は暗号化 lvm の上にインストールします(vg 全体を暗号化する。 lv 毎の暗号化は行わない)

インストール CD/DVD で起動

CD/DVD が優先されない時は、起動直後に ESC を押してしばらく待ち、BIOS に降りて 設定をいじる

Windows領域を縮める

(書き終わってから気づいたですが、コマンド行に降りなくても ntfs パーティションの縮小が出来るっぽいですね…)

f:id:hkoba501:20141109231512j:plain

コマンド行に降りてパーティション構成を調べる

fdisk -l /dev/sda
  • 私の個体は sda1..6 の5つに分けられていた(はず。少しアヤフヤ) 一番大きい sda4 に Windows 本体が入っており、続く sda5, 6 がリカバリー関連だった。
  • EFI システムパーテイションは sda2

まず windows 領域 sda4 の中の ntfs を縮める。今回は 128GiB にする。

ntfsresize -s $[128*1024*1024*1024] /dev/sda4

(-s 128G だと 128*1000*1000*1000 になるので注意)

続けて fdisk /dev/sda

  • d コマンドで一旦 6, 5, 4 までを delete する
  • n コマンドで sda4 を目標サイズで確保し直す。
    • (最近の fdisk はサイズ指定で +128G など書けるので、それに頼る)
  • tパーティションタイプを 6 Microsoft basic data に戻す

GUI に戻って、インストール先の選択に進む

この時点でディスクの空きが 300GB ほど出来ているはず。

  • なお fedora20 のインストーラは、以前と違って既存のパーティションを転用する機能が弱い。
    • 例えば、予め lvm の pv を切っておくと、それを選べなくてハマる。
    • 最悪なのが、既にある EFI System パーティション sda2 を /boot/efi にマウントさせる設定が出来ない
    • しかし!おそらくインストーラのフラグ管理のバグで、一回自動パーティショニングを選択すると sda2 を EFI System パーティション として使うフラグが立ち、戻って手動パーティショニングした時も無事 /boot/efi として認識される \(^o^)/ (酷い...)

そんなわけで、自動 -> 戻って -> 手動パーティションを切る。具体的には:

f:id:hkoba501:20141109210604j:plain

  • インストール先の選択 画面で、自動パーティショニング(デフォルト)を選んだ状態で、

  • パーティションスキーマ: LVM を選ぶ。

    • データを暗号化する。パスフレーズは後で設定する もチェックして進む
    • パスフレーズを聞かれるので入力

f:id:hkoba501:20141109210644j:plain

  • するとトップメニューに戻るので、ここから再び手動パーティショニングに切り替える

f:id:hkoba501:20141109210706j:plain

f:id:hkoba501:20141109210722j:plain

  • 今度は インストール先の選択 画面で、続行する前にまずディスクパーティションの確認または修正を行う を選ぶ

f:id:hkoba501:20141109214730j:plain

  • これで無事に EFI システムパーティションが /boot/efi へとマウントされることになっている、ことを確認する。(そうでないと、 「stage1 のインストール先が無い」というエラーが出てインストールの続行を拒否される)

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  • 左下の +/boot だけは ext4 で作成. (これが sda5) 固定容量で 1GB もあれば十分
  • / を 12G で確保。
    • この時点では デフォルトでは luks-fedora-00 のような lv 名が付くが、このままだと lv 単位の暗号化になってしまう。

f:id:hkoba501:20141109211809j:plain

  • そこで Volume Group リスト右側の 変更 ボタンを押して、vg 設定の画面で 暗号化 をチェックする。サイズポリシーは できるだけ大きく か、固定容量で余裕をもって割りつける。(lvm を使う以上は、サイズを随時増やしていくことが前提なので。)

f:id:hkoba501:20141109212024j:plain

  • lv の画面に戻ったら、そちらの 暗号化 チェックは外す。これで 変更 を押すと、lv の名前から luks-... という接頭辞が消えるはず。

f:id:hkoba501:20141109211848j:plain

  • vg の名前は、私はサルベージ時の vg 名の衝突が嫌なので vg${INITIAL}${YY} みたいな名前をよく使う。INITIAL は自分のイニシャル。
  • 残りのパーティションはこんな感じ
    • /var 8G
    • /home 1G. これは運用中に lvresize で拡張する
    • swap 8G

f:id:hkoba501:20141109215942j:plain

  • 左上の 完了 を押すと 変更の概要 ダイアログが出るので、本当に設定が望み通りになっているか確認する。この構成では下記のようになっているはず(順番は前後しうる)
    • sda5 は再フォーマット
    • sda6 を確保して LUKS でフォーマットして luks-sda6 を作る
    • luks-sda6 上に pv 作成
    • 上記 pv 上に vg 作成
    • root, var, home, swap の lv 作成

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f:id:hkoba501:20141109212154j:plain

後は通常通り。

YAPC::Asia 2014 感想

今年の YAPC::Asia Tokyo 2014 も楽しかった!ので、少しだけ感想など書いてみます。

面白かったトーク

tokuhirom 氏: “お待たせしました。Perl で BDD を簡単に実践する最高にクールなフレームワークができました - YAPC::Asia Tokyo 2014

単体テストをもっと分かりやすく書くための、Test::Kantan の話。

is とか is_deeply を使わなくても式渡しで ok {$obj->meth == $val}; みたいに書けるようになる、power assert 的なもの。ついに perl にも来ますよ、と。これは是非使ってみたいです。

  • 内部テストの個数を 1 だとしてしまうのは、意図は分かるものの、「自分が何個テストを書いたのか=自分がどれだけ頑張ったのかの指標」が減って、ちょっとしょんぼりするかも?です。

moznion氏: “Perl::Lint - Yet Another Perl Source Code Linter - YAPC::Asia Tokyo 2014

Perl スクリプトの静的解析の話。

具体的な解析ポリシーのコード例と苦労話を聞かせてもらえたのが非常に良かったです。(自分自身では Critic / PBP スタイルとは若干違うスタイルを磨いてきてしまったので、直接うちに導入できるとは限らないのですが、このような静的解析の具体的事例としても非常に参考になりそうだと感じています。)

  • playgroundで試せるのも良いですね。
  • もっとも、「何故、どんな理由でこれがダメなのか」を PBP に遡って引くのが、結構面倒で…(><)

Hideyo Imazu氏: “TWiki − Perlで書かれたプログラマブルでglueでスケーラブルなCMS - YAPC::Asia Tokyo 2014

モルガンスタンレー(!)で TWiki がどのようにインフラとして活用されてきたか、の話。

一個インストールすれば複数wiki が立てられる?っぽく聞こえました。それは確かに、社内マニュアルシステムに適していそうだなぁと。うちの現場でも業務マニュアルを Wiki に置いていますが、長年の運用の結果、ページが増えすぎたり、一ページ内に複数の情報を詰め込み過ぎたりで、情報の検索粒度が問題になっています。それを別立ての Wiki に分けるのが容易であれば、そういう問題も無くなるのかもしれないな、と。拡張が豊富&容易、というのも興味深いです。TWiki は全くチェックしていなかったので、少し調べてみようかしら、という気になりました。

uzulla氏: “半端なPHPDisでPHPerに陰で笑われないためのPerl Monger向け最新PHP事情(5.6対応) - YAPC::Asia Tokyo 2014

今時の PHP 事情。

去年の yapcasia 以後、八王子pm にちょくちょく参加させて頂いていたので、主催の uzulla さんの熱い PHP トーク自体は何度も拝見していたのですが…

今までで一番凄かったです、そして、ベストトーク賞おめでとうございます!納得の受賞ですよ、はい。(私も uzulla さんに一票入れましたよっ)

Sawyer X氏: “Plack for Fun and Profit (But Mostly Profit) - YAPC::Asia Tokyo 2014

Dancer/Dancer2 の Sawyer X による、booking.com での PSGI 移行プロセス解説。

前段にマルチプレクサ的な PSGI アプリを置くことで、部分url 毎に別のサブ PSGI アプリとして分けた。その上で、サブアプリごとにビジネス的に実現可能な範囲の改善策を取った、と。正しく定石通りの divide and conquer が機能した事例。これも非常に参考になるなぁと。

songmu氏: “Perl for Perl Mongers (YAPCに来た人は皆Perl Mongerでは?)

個人的に刺さったのは

karupanerura氏: “Perl5 meta programming - YAPC::Asia Tokyo 2014

Perl メタプログラミング事情の話。

私も仕事柄、メタプログラミングは避け得ないものの、どんな便利なモジュールがあるのかについて十分調べきる余裕がなく、またメタプログラミングについて意見交換出来る人も中々居ないので、こういう発表はとても有難いです。内容も整理されていて、使うべき手法の優先順位をつけながら解説していたのがとても良かったです。

hitode909氏: “Perlの静的解析入門とPerlリファクタリングツールApp::PRTのご紹介 - YAPC::Asia Tokyo 2014

sed とかじゃなく AST ベースで安全確実にメソッド名などを書き換えることが出来る…おおぅ、こういうのは大好きです。なんとか導入してみたいです。

個人的な出来事: gugod が g0v について話してくれたこと

Kang-min Liu (gugod) on Twitter氏が一日目のLTで話してくれた、“g0v .tw 零時政府”、LT では(英語は聞き取りやすかったものの) 理解しきれなかったので、懇親会待ちの間に慣れない英語で質問してみました。

(以下、2日前に英語で聞いたものを記憶から辿って書いているので、間違っていたら済みません)

g0v (彼は gov zero と呼んでた、ように思います。もうひとつの呼び方も有ったかも?)は、社会・政治に関するデータをプログラムの力で visualize していくことで、社会の透明さ(=公平さ、フェアさ)を増してゆこうとする運動、っぽいです。

最初、私は、彼らが「政府を置き換えるもの」を作ろうとしているのかと思ったのですが、そうではなく、政治と社会を良くするための運動であって、敵対しているわけではないそうです。(もっとも、それは彼が今の政府を好きという意味ではなくて、単純に社会を良くするという目的に集中するための、 practical な態度、という感じでした)

今年?少なくとも二度?彼らのデータが大きく報道され、実際の政治を動かしたことがあるそうです。また、g0v が政治を動かし、それがまた g0v を進化させる、そんな双方向的な関係である、というような言い方もしていたように思います。

今年の春に cnn/bbc などでも盛んに流れた、国会へ学生が立てこもった際にも、彼らの一員(である唐鳳 (audreyt) on Twitter?)が?国会に届く wifi を設置して、国会の内情を国民に知らせる支援を行ったそうです。そのお陰で、国民は怖がらずに済み、 violent にならずに済んだのだと。

私が驚き、かつ羨ましく思ったのは、 g0v のような「political」な活動に、 300 人?ものプログラマー(一人を除いて全員が台湾人)が参加している点です。現代日本人は政治的な活動に関わることを(全方位的に)嫌がるので、日本で何百人も協力者が集まることは、余程上手に無色化しないと無理だろう、そう私は思うからです。彼も別に好きで political な活動に関わっているわけではないらしく、ただ、政府がダメだから、自分の出来ることで台湾社会を良くしていこう、という感じでした。

私が、日本人は政治的な活動を忌避しがちなんだ、と片言英語で言った(つもり!)ら、 彼は、台湾人が政治に関わろうとする背景には、やはり政治弾圧の、困難の歴史があるからだろうね、 という感じのことを言っていました。また、彼は、台湾人は自分たちの政府を持ったことがない、とも言いました。 国民党政府、日本、清、オランダ...

それを聞いてようやく、彼らを動かしているものが分かった気がしました。 彼らには渇望があるのです。社会を良くしよう、自らの手で政治を動かせたらどんなに良いか、という。 その渇望を暴力に向けても今の社会は変わらないから、とにかく現実を一歩々々、良くしよう、と。 民主政治の精神、ここに有り、ってなもんです。

それに比べて、日本の投票率

ホント、なんとか出来ないものですかね…